1日1文、英文解剖 Day 21/100|that の省略による読みにくさ
① 今日の一文
今日は that の省略 によって文の構造が見えにくくなるパターンを解剖します。
② 骨格をつかむ
省略された [that] を補うと構造が一気に見えてきます。
believe の目的語は that節全体(the story he told her was true)です。
③ つまづきポイントを一つずつ解剖
ポイント1| that が省略されると何が起きる?
英語では接続詞の that は省略できます。しかし省略されると、どこで主節が終わり、どこから従属節が始まるのかが一瞬わかりにくくなります。
believed の直後に名詞(the story)が来るため、「the story が目的語」と読み誤りやすい。しかし the story は that節の中の主語であり、believed の目的語はあくまでも 節全体(the story he told her was true)です。
ポイント2|さらに入れ子になる関係詞節
that節の中にはさらに関係代名詞節が入っています。
↑ 「彼が彼女に話した」という関係代名詞節が the story を修飾している
that節の接続詞 that と、the story を修飾する関係代名詞の that、どちらも省略されているため、節の境界がほぼ見えません。動詞の数を数える(believed / told / was)ことで構造を把握するのが確実です。
ポイント3|動詞の数で構造を分解する
この文には動詞が3つあります。
| believed | 主節の動詞 → 主語は She |
| told | 関係代名詞節の動詞 → 主語は he |
| was | that節の動詞 → 主語は the story |
動詞の数=節の数。動詞を先に拾い、それぞれの主語と目的語を割り当てていくと、複雑な文でも確実に分解できます。
④ もう一度全体を読む
省略された that を2つ補ってみると、構造の見通しがぐっとよくなります。
読む際は 動詞を拾う → 節の数を確認 → 各節の主語を特定する という順序を意識してみてください。
⑤ 次回予告
この文、関係代名詞を探して迷子になりませんでしたか?
先行詞が見当たらないのに that が出てくる——その理由、あなたは説明できますか?