2024年9月24日火曜日

東京物語

小津安二郎監督の「東京物語」を観た。

先日「PERFECT DAYS」を観て、とてもよかったので、ヴィム・ヴェンダーズ監督に興味を持った。

彼が絶賛している小津作品とはどのようなものかと思ってね。

それで。

いやあ、叫びだしたいような、なんとも言えない感情になった。

「PERFECT DAYS」を上回るインパクトだ。

老いた両親をうとましく思う子どもたち、それを感じる両親たちの寂しさや孤独。

どっちの気持ちも痛いほどわかる年齢になってしまった。

映像で観る東京や日本人の暮らしは、今とは全然違うけど、人の気持ちは変わらないんだね。

次男の嫁(原節子)だけが優しく接してくれる、気持ちを汲んでくれる、それがとても身にしみた。

夫を戦争で失って、深い悲しみを味わった人だからだろうか。

人は苦労や悲しみを体験した人だけが、人に本当に寄り添えるのだろうか。

だとすると、苦労や悲しみも悪くない。

人生は思ったほどよいものではないけど、捨てたもんでもないというような、まあでも、考えてみればそれが自然の法則なんだなと、しみじみした。

よいもわるいもない、影と光、陰と陽。

フラットな気持ちで明るく生きていこうなどと思うなどした。

2024年9月12日木曜日

NHK「われらの再出発」

時をかけるテレビ「「われらの再出発」の回(再放送)を観た。

再出発に賭けるおじさんたちの奮闘ぶり、涙してしまったよ。

1997年か、阪神大震災の2年後、テニスに夢中になってたな。

能天気でよかったなあ、あの頃。

思えば、40歳になるぐらいまで、ずっとノーテンキだったな、私。

「今を生きる」という意味では今よりずっと上手にできていた気がする。

単に何も考えなかっただけかもだけど、何も考えずに生きることができた時代だった。

日本に生まれたこと、生まれたタイミング、全てに感謝だ。

今から少しつらい思いをしたとしても、おつりがくる人生なんだ。

思いっきり生きよう。

そして、最後は笑って手を振って、サーっと去っていきたい。

本当に最近は自分のこの世からの去り際のことばかり考えている。

考えないようにしよう、はやめた。

今は考える時期なんだ、しっかりと向き合おうと開き直っている。


2024年9月4日水曜日

魂の修行

今年になって割と精神を病んでから、同じような悩み苦しみを抱えて生きているひとが結構いるんだなと知った。

遅いって。

人は自分事にならないと、他人の苦しさは理解できないということを思い知った。

だとすれば、この体験は私が成長するために必要だったことなんだ。

いわば魂の修行か。

なんてかっこいい名前をつけちゃおう。

そして、やっぱり何か目標を作ろう。

たとえそれがなんの意味がなくても、目標があるだけで毎日がはりあいあるものになればそれでいいやんか。

少しずつ少しずつ、薄皮を剥ぐように上向いていけると信じて進もう。

2024年9月2日月曜日

今を生きる

9月になった。

気分が沈んだまま、夏が終わっていきそうだ。

秋になったら上向いていくといいな。

膀胱炎は相変わらず、多分完治はしていないっぽい。

もうね、このままずっと生きていくんだなあなんて諦め始めている。

それでどうかなってもし死んでもそれは寿命だし。

「今を生きる」ってとても難しいね。

どうしても過去や未来に気持ちが向いちゃう。

瞑想を続けてしっかりと習慣づけたら、うまく生きていくことができるんだろうか。

これから歳をとって死に向かっていく間、身体は衰えていくのだから、膀胱炎ぐらいでどん底にいるようでは話にならない。

もっとしんどい病を抱えていても、淡々と毎日を暮らしている人、いっぱいいる。

そうなりたい。