与沢氏の動画がずっと気になっている。彼はどんなに内面が荒ぶっていても、声のトーンが優しく穏やかで、内面は上品な人なんだろうなと思う。どうしても嫌いになれない。今回の件もいろいろ悪いところはある、奥様も大変だろう、お子様たちもかわいそうだ、でも、彼が不憫でならない。私は彼に似ているところがあるんだ。だから引き寄せられてしまう。支離滅裂な話の中に共感できる気持ちがたくさんある。どうか、どうか、生き抜いてほしい。不敵な面構えの彼をもう一度見たいよ。
ところで、彼の支離滅裂な話を聞いていて、母のことがフラッシュバックしてしまった。永遠にループする話、数時間で二転三転する心、言葉や態度全てを疑ってかかる猜疑心、ああ、母は薬物中毒ではなかったけど、しっかりとした病だったんだな。原因はなんであれ、心を病むと行き着く先は似たような感じになるのだと思った。本人もつらいだろう、でも、関わる周りの人間も相当つらい。支えようと近づけば近づくほど疑われて、粘着されて、こっちの精神が壊されそうになる。そしてその人には誰も近づかなくなり、本人は孤独のどん底でさらに苦しむという地獄。最後は精神病院で亡くなったけれど、まあまあ悲惨な晩年だった。しかし仕方がない。それが彼女の人生だったんだから。私は自分にできる限りのことはした。それだけのことだ。これからもフラッシュバックしたりするだろうけど、彼女を母に持った私の、それも運命。自分だけが特別に大変なんてことはない。